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JKA研究補助成果


がん細胞から分泌されるエクソソームはがんの増大や転移を引き起こす。そのため、最初期の小さながん組織から分泌される低濃度のエクソソームを微量の血液から検出できれば、人体に負担のかからない超早期診断が可能になると考えられている。一方で低濃度のエクソソームを検出するためには、血中物質からエクソソームのみを選り分けて濃縮する必要があるが、現状の単離・濃縮手法では大部分のエクソソームが変性したり破損して失われてしまい、検出に必要な収量と濃度を得ることが困難である。
本研究では、エクソソームの質量や帯電量などの物性とイオン濃度分極による隔壁作用との相関について精緻な検証を試みることで、がん由来のエクソソームに固有に機能する隔壁を形成し操作する技術を開発している。さらにこの技術を基に、全血中からダイレクトに効率良く緩やかにエクソソームを単離・濃縮する手法の構築を目指す。

成果
1) 林田佳,茂木克雄,山本貴富喜,「イオン枯渇効果を利用したバイオナノ粒子の分離・濃縮の検討」
ナノ・マイクロ工学シンポジウ 新潟県,朱鷺メッセ
2) 茂木克雄,林田佳,山本貴富喜、日本電気学会特集号へ投稿(査読中)

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Yoshino and Yamamoto laboratory, Tokyo Institute of Technology.